緑の牧場教会・祈りの家
東京のヒマラヤと呼ばれる地域にある教会と牧師館である。
教会は18世紀初期のイギリスの農場建築をイメージしている。基本構造は、180×270の米松材の柱を中心とした木造枠組み工法である。特に7.2m×19.1mのという大空間である会堂は、変形タイプのクラックフレームのアーチとそれらを繋ぐ2つの方杖によって構成されている。礼拝でかなり大きい音を出すので、周辺環境に配慮して遮音性の高い建物として計画した。またハンディキャップをもった教会員や高齢者が利用しやすい様に、バリアフリーの対応もなされている。
牧師館は、外部に面した2つの吹抜があり、外に開かれた建築となっている。ただ
冬の寒さが厳しいために、一般の空調設備+床暖房では十分ではなく、薪ストーブを2台置いて補完している。仕上げ材料は自然素材を多く用い、健康な建物としていると同時に、後々教会員が自分達で作り上げることが出来る様な余地を残している。