(仮)日本衛生医療大学 (現 神奈川衛生学園専門学校・横須賀キャンパス)
統廃合で廃校となった小学校の校舎を利用した大学の新築工事である。耐震補強した2号館を、新築建屋の1号館と3号館が挟み込むことで既存校舎の外観を残しながら、新しい統一感のある外観を表現している。そして棟間を繋ぐオープンモールを動線の起点として、中庭を中心とした一体的な空間を演出している。
既存校舎の改修は、環境負荷低減の観点から躯体だけでなく、アルミサッシやフローリング材などを積極的に再利用している。新築建屋については、コンクリート打ち放し仕上げと天然木材を組み合わせることで、無機質の様に見えるが温かみのある心地よい空間を演出している。尚、建物に使用している色は、横須賀の海・空・大地(がけ地)をイメージしたカラーを基調としている。